延岡駅
のべおか(宮崎県延岡市)
大正11(1922)年5月1日開業

延岡駅
【延岡駅を囲むように2018年に完成した複合施設エンクロス/下段=以前の延岡駅/改装工事が完了した延岡駅部分 2017】 延岡駅は1965年(昭和40年)建設の鉄筋コンクリート2階建ての現駅舎を減築し耐震補強工事の上で改装した。2階部分の窓は無くなり白い箱になった。前面に複合施設が建設され現在は西側から駅舎の全景を見ることはできない。ホームは駅舎側に1番、跨線橋を渡って島式ホームに2、3番線。東側に貨物コンテナ取扱場がある。
 延岡駅は1922年(大正11年)5月1日、延岡町の北、岡富村高畑に開業した。福島駅(広瀬駅→佐土原駅)から進められてきた日豊南線がついに、目的地に達した。2月に南延岡駅まで開業していたが、五ヶ瀬川橋りょう工事の関連で、延岡駅開業は3カ月後になった。

このころ延岡~佐伯を結ぶ日豊北線の工事も最終段階を迎えていた。北側は佐伯~重岡まで完成。延岡側からも工事は進められ、延岡~日向長井が大正11年10月29日、市棚には12年7月1日に達した。その後も工事は続き、市棚~重岡間の完成で、大正12年12月15日に日豊本線が全通した。延岡で盛大な開通行事が行われた。
大正11年当時は田畑の中にポツンと駅だけができた形だった。今山からトロッコで土砂を運んで埋めて整地した。駅には下り遠方、上り場内、上り出発信号が設置され、11年4月30日に竣工、翌5月1日に開業した。(※信号機で上下逆じゃないか、と思った人はするどい。この時点で延岡は宮崎線の終点で、宮崎行きが上りだった。大正12年の全通で宮崎行きが下り、大分行きが上りになった)跨線橋ができたのは日豊線全通後の大正14年8月7日。昭和8年には旭化成レーヨン工場への分岐、専用線も完成する。
機関区、車掌区(支区)、保線区などの主要施設は南延岡にあり、列車ダイヤも南延岡始発終着が多く、その関係で延岡は停車駅の性格が強かった。管内を統括する運輸長室も南延岡に置かれていた。延岡は市の玄関口でありながら、鉄道の格付けは南延岡の方が微妙に上だったようだ。

日豊線の近代化は遅れ大分以南は単線のまま。サービス向上も遅れ、特急の登場は1961年(昭和36年)の京都発宮崎行「かもめ」まで待つことになる。このディーゼル特急は現在でも通用する衝撃的な速さで延岡~宮崎を1時間11分で結んだ。=1992年(平成4年)に破られるまで31年間も同区間の最短記録=。電化されたのは1974年(昭和49年)4月になる。延岡~宮崎間の高速化工事は1994年(平成6)に完工し、最高速は85km/hから110km/hに引き上げられている。

高千穂方面への延伸は延岡と熊本と結ぶ中部九州横断ルートとして建設が始まった。1935年(昭和10年)に日向岡元まで開業、さらに昭和14年には日ノ影まで完成。日ノ影線となる。昭和47年7月22日には高千穂まで開通した。
分ノヘ→鹿ノヘ
延岡駅は大分鉄道管理局(分鉄局→JR大分支社)の中でも大分駅、別府駅に次ぐ中核駅だった。一般的に延岡駅長が別府駅長に栄転するのがルートでした。
平成8年JR鹿児島支社に宮崎総合鉄道事業部が発足したのに合わせ、大分・鹿児島の境界が宗太郎に変更。宮崎県内の駅はすべて鹿児島に移管され、鹿児島支社延岡駅になりました。駅でも少しずつ薩摩弁が増えてきた。
高森への延長工事は1973年(昭和48年)に認可され、同年高森、昭和50年高千穂から着手されたが、昭和56年に工事凍結。その後高千穂線自体が第2次特定地方交通線に指定され、1989年(平成元年)4月28日、第3セクターTR高千穂鉄道になる。開業に合わせ同鉄道の延岡駅がJR駅北側の貨物引込線、旧倉庫部分に建設された。(※2005年9月の台風14号水害で運行を断念し、2007年に延岡~槙峰間が廃止され、翌2008年11月にTR延岡駅は解体撤去された。同鉄道は2009年廃止)
延岡駅のオールスター2004
【2004 延岡駅のオールスター。ED76、817系、783系、奥に高千穂鉄道tr100。右端はDE10】
延岡駅
【左=噴水や霧が吹き出る駅前広場/下段=高千穂鉄道の延岡駅/広場に設置されたアスリートタウンモニュメント/右=キヨスク・ミニコンビ/うどん店弁慶】 高千穂鉄道の延岡駅は2008年に取り壊された。構内うどん店「弁慶」は駅舎の大規模改修工事を前に2015年9月で閉店、居酒屋「立呑みの驛」も閉店した。
【駅舎と駅前整備の変遷】駅舎は1965年(昭和40年)2月1日に完成した鉄筋コンクリート2階建て。その後2階部分に鉄道公安官派出所などが増築されている。昭和57年に自動券売機が設置。昭和62年には待合室の一角に手打ちうどん「弁慶」が開店した。JR民営化後の駅ナカ利用の多角化経営の一環で職員は本場讃岐で研修した。カウンターだけでなく、奥には座敷もあり、メニューもうどんだけでなく、定食、カレーなどが揃っていた。
1989年(平成元年)にはJR駅北側に第3セクター高千穂鉄道の延岡駅が完成する。合わせて駅前整備事業が行われ、駅前広場、駐輪場などを一新した。公園や噴水が設置され、「アスリートタウンのべおか」をPRしようとオリンピック出場選手の手形、足形を張り付けたモニュメントも完成した。マラソンの宗兄弟や谷口、森下、宮原、千葉選手をはじめ、柔道の上村、大迫選手ら時代を築いた選手のブロンズ手形が並ぶ。(※→複合施設前に移設)

整備は行われたが、駅本体を含めた抜本的改修工事は長年の懸案で、一時は高架案なども検討されたが、駅前後の踏切の交通量が基準に満たないなど、補助費用との兼ね合いで断念。駅ビルの夢も消え、現在の駅を改修する案で、検討が進められた。その間にも小規模な改善工事は続き、待合室やロッカーの整備、キヨスクのミニコンビ化、観光案内所を駅舎内に移転整備した。旧案内所に居酒屋「立呑みの驛」(2010年)も開店した。

高千穂鉄道の廃止で駅北側が更地になったことで、検討の自由度も広がり、2012年(平成24)に示されたのが「延岡駅周辺整備基本計画」。駅の利便性向上に加え、中心市街地の活性化を図るとし、自治体やJRなど関係機関が連携して駅舎改修や公的複合施設、東西自由通路などを整備する。2014年の新跨線橋から順に工事に入り、跨線橋の完成後に仮駅舎を建設、2015年12月5日から仮駅舎での営業を開始し、現駅舎の改修工事に入った。うどん店「弁慶」は駅舎工事を前に9月末で閉店した。駅舎の改修工事は2017年に完成、2018年には駅を囲むように市複合施設「エンクロス」が完成した。

駅舎等の改修はJRが担当し、4億5千万円をかけて震度6に対応できる耐震補強とリニューアル工事を実施した。2017年8月5日から営業を開始した。内装には県産材が使われている。コンコースの広さは旧駅の半分になり、改札口も3分の1と狭くなった。待合室も無くなった。まさにコンパクト。構内売店はキヨスク(2017年5月31日閉店)に代わり、コンビニのファミリーマートが入り開業同日に開店した。

駅を囲むように西側に建設が進められていた延岡市の駅前複合施設「エンクロス」は2018年(平成30年)4月13日にオープンした。鉄筋コンクリート2階建で蔦屋書店やスターバックスが入る。総合待合所や市民フリースペースも完成した。市の複合施設の建設費は15億4千万円。さらに周辺道路や駐車場などの整備事業が継続されている。駅前西口に再開発ビルの建設も発表された。
延岡駅
【延岡駅工事中の仮駅舎 2015-2017】 2014年から始まった駅周辺整備事業に合わせ駅舎を大規模改修することになり、高千穂鉄道延岡駅跡に仮駅舎を建設し、2015年12月5日から改札や窓口業務を移した。自動券売機も設置され、小さいながら構内売店のキヨスクも入るなど充実していた。門松がたてられた2016正月の風景

(2019-01加筆 写真追加 レイアウト変更 )


雑記帳から▼~駅周辺整備の書き込みを転載~▼

~延岡駅 改修第一弾は跨線橋 2014 2015~

延岡駅の跨線橋工事 2015-01-17延岡駅改修の完成予想図/跨線橋の位置JR延岡駅の新しい跨線橋工事が平成26年度から始まった。現在の場所より90メートル北側(大分より)に建設する。更地になっていた旧高千穂鉄道延岡駅の場所に大型クレーンが入り、1番ホームの屋根撤去や機材搬入の準備が進めている。駅本体の改修や複合施設建設など市が進める駅周辺整備事業に伴うもので、改修の第一弾になる。

跨線橋は駅舎に面した1番ホームと2番ホームをつなぐ。11人乗りのエレベーターが設置され、バリアフリー化。車いすや高齢者にやさしい設計になる。完成は今年度末の見込み。その後、現在の跨線橋を取り壊し、駅全体をまたぐ「東西自由通路」を建設する。工事に伴い、駅北側の市営駐車場は縮小、2階建ての駐輪場も解体撤去される。

複合施設の検討も進んでおり、予想図のように、駅の雰囲気は大きく変貌する。1番ホーム停車中の813系風普通列車の4両編成なんて絶対ありえないイラストなんだが、まぁいいか。817系、713系、キハ220でないところが、夢の世界だ。


改修後の延岡駅 イメージ模型 <延岡駅周辺整備計画>  改修後の延岡駅です。市の広報やHPで紹介されているイメージ模型です。右上は西口の正面、下が貨物ヤードのある東口。現在の2階建ての駅舎を囲むように複合施設をつくる計画。現在の駐車場や広場の一部までせり出す形で、屋根をかけ、駅のイメージを一新させている。現在工事中の跨線橋は2015年度中に完成予定。東西自由通路も準備工事に入る。JRも駅舎改修工事を行い、改札口など利用しやすい配置に。現在の観光協会あたりに移動させる、という。複合施設は2017年度の完成を目指している。

駅整備問題は長年の懸案で、一時は高架案なども検討されたが、駅前後の踏切の交通量が基準に満たないなど、補助費用との兼ね合いで断念。駅ビルの夢も消え、現在の駅を改修する案で、検討を進めてきた。2012年に示されたのが「延岡駅周辺整備基本計画」。駅の利便性向上に加え、中心市街地の活性化を図る。関係機関が連携して駅舎改修や公的複合施設、東西自由通路などを整備する、と説明していた。

駅舎の改修はJRが行う。跨線橋移転に合わせ、改札を北側に移動するなど、全面改修になる。市が整備主体になる複合施設には、観光物産施設、総合待合所、市民活動スペースなどを計画。さらに鉄道やバスの総合待合所を一体的に整備する、という。駅舎と融合させるため、大屋根の高さも駅舎と揃える。関係機関、有識者に加え、市民も参加し意見を集約してきた。

延岡駅の跨線橋工事(上)2015-09(下)2015-10 総事業費の正式発表はされていないが、市の複合施設、大屋根、東西通路に加え、周辺道路整備など大規模で40億円前後といわれている。工事に伴う移転補償などもあるし、JRが行う駅改修込みで50億ぐらいだろうか。以前の高架案では本体のみで総事業費150億円だったことを考えれば、安く収まりそう。ゼヒ収めて欲しい。

2014年9月には整備する複合施設の連携民間事業者の選定が行われ、県内外の4社の中から「TUTAYA」を展開している、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(略称CCC 大阪府)に決まった。同社は「市民活動スペース、図書館、本販売、カフェが融合したブック&ライブラリー&カフェ」を提案している。これまでデザイン案などを検討してきたメンバーに加わる形で、計画を具体化していく、という。

同社が全国に展開中のBOOK&CAFEの駅バージョンというわけだ。「NOBEOKA-BASE」と名付けている。岡富のマックスバリュに隣接しているTUTAYAを移転させるのだろうか。気になるところだ。年間来場者数の目標は100万人という。延岡駅の一日乗車数1300人。乗降数は2倍なので2600人。x365日で94万人。展開次第で可能な数字を打ち出している。

(追記 2015-01-24、写真追加 2015-10-14)


~ちょっぴりシュール 2016 ~

駅舎改装工事/2016-04
仮駅舎や跨線橋の完成に続いて、2015年12月から駅舎本体の改装工事が始まった。東西自由連絡通路を建設する関係で、駅舎南端を解体し全体を短くする。改装とはいうものの、1階部分は柱を残すだけの大改造。新築に近い全面改装になりそう。

駅舎に掲げられていた駅名が下ろされ、枠だけが残っている。2016年3月から駅舎の減築、南側部分の解体が進んでいる。ついにトイレが姿を現す。なんともシュールな光景になった。

これから柱を残して、さらに解体が進むらしい。このトイレ付近にはエレベーターつきの新たな東西通路が建設される。 駅舎改装工事/2016-04 (雑記帳 2016-04-16)


~延岡駅 改装工事完了 2017年8月営業開始 ~
営業開始した延岡駅 2017-08-05  延岡市が建設する駅前複合施設に合わせ、JR九州が改装を進めていた延岡駅のリニューアル工事が完了し、2017年8月5日から新駅舎で営業を開始した。総事業費4億5千万円。内装には県産材が使われ、震度6に対応できる耐震化工事も行われている。日豊線をまたぐ東西連絡通路の建設のため、駅舎南側(トイレ部分など)を解体したため減築になる。この前面をに複合施設ができるため、駅舎は窓なしの白い箱になった。駅開業イベントはなかった。

内装は杉材の合板で壁と天井を張り、間接照明で雰囲気をつくり、昭和40年の駅舎改装とは思えない出来。複合施設との共通コンセプトらしい。コンコースは旧駅舎の半分になり、改札口も3分の1と狭くなった。乗降客も減っているので、分相応といえばそれまでなのだが…。開放感がなくなり、木の箱からホームを覗くような圧迫感が生じている。

待合室もなくなりイスもベンチも消えた。列車待ちには厳しい駅になった。2018年春に完成する複合施設の中に待合スペースができるらしいが、それまでは我慢か。夏はまだしも、冬は待合室のある南延岡駅で乗降した方が吉かもしれない。

開業を祝うファミマと台風対策 構内売店はキオスクの撤退に伴い、コンビニのファミリーマートが入り同日開店した。ファミリーマートは駅前にテントを張り出店を並べ、同店と新駅スタートを祝った。台風5号接近のため午後から列車の運休が出るなど、ちょっぴり不運のスタートになった。翌6日は終日運休。

全景は駅舎の筐体工事がほぼ完了した5月に撮影した。現在はその前面に延岡市の駅前複合施設の建設工事が進んでおり、駅舎の全景は見ることが不可能になった。駅舎の左の柱から2本目までがファミリーマート、2本目と3本目の間がコンコース、3本目と4本目の間が駅窓口になる。

<ファミリーマートJR延岡駅店> これまでのキオスクに代わり構内売店に入った。オープンセールでは人気のファミチキを150円(通常180円)で販売。ファミマカードのキャンペーンも実施。店舗には赤い「祝 開店」のマットを敷いて客を出迎えた。営業時間6:30-23:00
<キオスク> 旧駅舎から仮設駅舎に移っても営業を続けてきたが5月31日で営業を終了した。
<台風接近> 台風接近に伴い、工事中の複合施設では周囲の仮設パネルを外し、クレーンが下ろすなど、強風対策が行われた。
(雑記帳 2017-08-06)

~延岡駅前複合施設「エンクロス」完成 2018年4月 ~

延岡駅西側に完成した複合施設「エンクロス」【2018 延岡駅前複合施設】2018年(平成30年)4月13日、JR延岡駅の西側に延岡市の駅前複合施設「エンクロス」がオープンした。鉄筋コンクリート2階建で蔦屋書店やスターバックスが入る。総合待合所や市民フリースペースも完成した。

接続屋根でつながった駅舎は複合施設に取り込まれた形になる。こちらは築50年の現駅舎を一部減築した上で改修、耐震補強工事を実施した。駅舎にはファミリーマートや観光協会の物産館が入る。複合施設の完成で西口イメージが一新された。目標来館者数は計画当初の年間100万人から駅乗降者の減少を考慮し下方修正されたようで、70万人の利用を見込む。

延岡市が進めている駅周辺整備事業の一環で複合施設は15億4千万円。JRによる駅舎等の改修費は4億5千万円。さらに周辺道路や駐車場などの整備や移転補償費などを含めると総額は50億円規模。さらに複合施設の管理運営費が毎年1億3千500万円かかるらしい。このうちカルチュア・コンビニエンス・クラブ=CCC(蔦屋)等への支払いが1億近い。

複合施設オープンの晴れやかなニュースを見ながら、ここから出ていた高千穂鉄道が頭をよぎった。2005年の台風被害で廃線に追い込まれた第3セクター高千穂鉄道は復旧させても年間7千万円の赤字がみこまれるなどその後の経営は困難として存続を断念した。今回は駅の活性化に建設した複合施設の運営会社に毎年1億円を支払い続ける…。これも、お役所の判断か。駅の活性化も大切だけど、主役は鉄道だと思っていただけにモヤモヤ感が残る。

複合施設に入る宮崎県初という蔦屋書店は普通のTUTAYAとあまり変わらない感じ。店舗の幅は5~6mしかなく、細長い店内はやはり狭い。規模は4万冊(販売2万冊、閲覧2万冊)で自由に本を閲覧できるスペースの壁一面には、全国の蔦屋図書館で話題の箱表紙だけのアート本がズラリ並んでいる。座席は約250席。評価はこれからだが、スターバックスの単独出店が難しい地方都市にスタバが出来たのはBooK&Cofeで提携契約している蔦屋が主体だからだし、この点は吉か。

一番の朗報は駅になかった待合室ができたこと。ただ開くのが7:30~21:00。朝や深夜は使えない。せめて駅始発5:14と最終22:27(駅着0:51とまでは言いません)には対応して欲しかった。見直しを希望したい。それまでは、やはりファミリーマート頼みか。(※2018年8月11日から待合室が午前5時から利用可能になった)

延岡駅と複合施設の接続部
【延岡駅(右)と複合施設(左)の接続部】駅の1階軒先の下に複合施設から張り出した通路用の屋根を出す。ジョイント屋根のような形だ。支柱吊り下げで強度を持たせているみたいだ。
複合施設は流行のコンクリート打ちっぱなしの塗装無しだが、駅舎はすでに築50年だし耐久性も考えてか全面白塗装。

個人的にはコンビニの位置に駅名物だった構内うどん屋「弁慶」が引き継がれ、観光協会の隣の空店舗スペースにコンビニが入れば、ベストだった気がする。駅舎改修に合わせ閉店した「弁慶」が悔やまれる。駅前周辺整備事業は引き続き、宮崎交通の事務所移転やバス乗り場、駐車場の整備が続く。
(雑記帳 2018-04-15を一部加筆 写真変更2018-12-25)

<追記 管理会社への支払い> 2018年2月の選挙で当選した新市長は、この1億3500万円の費用対効果を検証したい、として議会と揉めた。内訳は運営会社のCCC(蔦屋)に1億、光熱費が3500万らしい。市がこれまで明らかにしてこなかったのが問題といえば問題で、市長は複合施設の開業は検証のため6月延期としていたが、議会との歩み寄りで検証を続けながら4月13日開業で落ち着いた。

CCCが自治体に代わって管理運営する、いわゆる蔦屋図書館は2013年にできた佐賀県武雄市図書館を皮切りに全国展開している。今年2月にオープンした山口県周南市の徳山駅前図書館についで延岡が全国で6番目。厳密にいえば延岡の場合は市立図書館とはまったく別で、蔦屋書店の閲覧図書利用なのだがCCCの儲かるシステムは同じ。徳山は施設規模が大きいせいか、年間1億5千万円の支払いらしい。
…どこも蔦屋のぼろ儲けなのか。

<追記 待合スペース>2018年8月11日から待合室が午前5時から利用可能になった。5:00-21:00

<延岡市 メモ> 延岡藩7万石の城下町。中心の城山には、“千人殺し”といわれる、みごとな石垣が残る。春は桜の名所。天守閣跡には、鐘つき堂が建てられ、市内に時刻を知らせる鐘の音が響く。歌人、若山牧水も学生時代の8年間延岡で過ごした。「なつかしき城山の鐘 鳴りいでぬ をさなかりし日 聞きしごとく」(若山牧水)の歌碑が建つ。延岡駅の正面の今山には、高さ18メートルの弘法大師像がそびえる。四月には、大師祭(おだいっさん)が行われる。

現在は旭化成の企業城下町で人口12万人。日豊線が全通した大正12年に進出した旭化成と二人三脚で発展(そして衰退)してきた。工業都市のイメージが強いが、五ケ瀬川、大瀬川、祝子川、北川が流れ込む、水郷で、秋には鮎やながかかる。東はリアス式の日豊海岸に須美江をはじめ各海水浴場が並び、釣りのポイントも多い。西は行縢(むかばき)から、祖母・傾山がつらなる。産業と自然が融合した街である。
【行事】2月10日=十日えびす(今山恵比須神社)▼3月=延岡西日本マラソン(延岡~日向)▼3月=若山牧水歌碑祭(城山)▼3月~4月=城山夜桜▼4月=今山大師祭▼5月=陸上ゴールデンゲームズ(西階陸上競技場)▼6月10日=城山鐘まつり(時の記念日)▼6月=五ヶ瀬川アユ解禁▼7月=七夕祭り▼7月=まつりのべおか・花火大会▼8月=流れ潅頂(五ヶ瀬川・土々呂湾)▼10月=鮎やなオープン


(2003-12-15 2019加筆改訂)

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